こんにちは、Mamishです。
2019年夏にカレッジ入学の前段階ともいえるESOLを受講後、カレッジに入学して卒業に必要な単位(credit)を取得するのにおよそ2年半かかりました。
(※実際に卒業したのは2022年の5月です。)
かなり順調ではあったのですが、当初の予定よりは少し時間がかかりました。
今日は、卒業前のFinal Exam を経て、卒業式に参加するまでにどんなことが必要なのかをシェアしたいと思います。
卒業資格
そもそも、自分は卒業できるのか???
そこ、大事ですよね。
卒業するには、自分の選択したコースの必修単位をすべて取得している必要があります。
学校には、たいてい各コースごとに担当カウンセラーがいますが、
カウンセラーは、自分に不足している単位数や、履修が必須の科目などについて詳しくアドバイスしてくれます。
もちろん、自分で学校のウェブサイトの個人情報にアクセスすると、自分の履修した科目や成績(A,B,C評価など)を知ることができますが。
私の場合、卒業直前のセメスターで必要な科目は2つだけでした。
1つは、CPT(Curricular Practical Training)と言われる実地研修です。
実際に企業に出向いてインターンとして研修をさせてもらうのですが、これは授業の一環であり、毎週レポートの提出が必要です。
また、1セメスターの間に225時間以上300時間未満の研修に参加しなくてはなりません。
セメスターの最後には、研修した企業のスーパーバイザーによる評価をもらい、担当教授に提出する必要があります。
いうなれば、これがFinal Exam のようなものです。
ちなみにCPTは基本的に卒業直前のセメスターでしか履修できません。
もう1つは、人前で英語を話すことに自信が持てず、最後まで履修を先延ばしにしていたSpeaking のクラス。
セメスター中に3度、スピーチをしなければなりませんでした。正直大変でした。
唯一救われたのは、Zoomでの授業だったので、パソコンのカメラに向かってスピーチすればよかったということ。
これが対面授業だったら、緊張して頭が真っ白になっていたに違いありません。
とはいえ、カンペは使えない、「Ummm」や「You know,」などの多用もダメ、身振り手振り以外の無駄な動きはNGなど、オンラインとはいえ結構厳しかったです。
以上の2つの科目において単位が取得できて初めて卒業資格がもらえます。
でも、あくまでも私の場合。
学生の中には最後のセメスターはCPTのみという人もけっこういました。
ちなみに、留学生は1セメスターで少なくとも12クレジット取得しないといけないという決まりになっていることは以前にもお話ししました。
卒業前で取得すべき単位が12クレジットに満たなければ、事前に学校にその旨を届け出る必要があります。
卒業資格書類の提出
卒業が確定(または確実)したら、カウンセラーに証明書にサインしてもらう必要があります。
履修した科目と取得単位数すべてが記載された書類にカウンセラーのサインをもらって、学校に提出します。
これはオンラインでも可能です。
卒業式参加の準備
卒業資格を満たした生徒には、学校から卒業式の案内メールが送られてきます。
この時に、卒業証書を自宅に郵送するか、自分で受け取りに行くか、証書にきちんとしたハードカバーを付けるかなどを指定するよう指示があります。(※有料です)
卒業式に参列する家族や友人の人数も知らせる必要があります。
また、卒業式に着用するガウンや四角い帽子(Mortarboard)とそれにつけるタッセルや、オナーコードと呼ばれる成績優秀者が首にかけるひも状のもの、さらに成績がトップクラスの卒業生のみつけることが許されるストールと呼ばれるマフラー上のものなどは各自で用意しなければなりませんでした。
Harry Potterファンの方は、どんなものか十分ご存じとは思いますが・・・
私の通った学校では、Bookstore でレンタルできたり、購入できたりしました。
ちなみに、トップクラスの成績というのはGPA(Grade Point Average)という成績評価を数字で表したものが最高の「4」である生徒のことです。
アメリカでは、科目の成績はA~Fまでの5段階で評価され、受講した科目すべての評価がAだった場合、GPAは4になります。
このGPAは就活にも重要なポイントとなります。単位さえ取っていればいいわけではないんです。
というわけで、私も記念にといろいろ購入しました。残念ながら、ストールを付けることはかないませんでしたが・・・
角帽から垂れ下がっているタッセルって、向きが決まっているの知っていますか?
卒業前は右、卒業後(卒業証書を受け取り、式典終了後)は左とつける位置が実は決まってるんです。
卒業式
卒業式は、学校のカフェテリアで行われました。
というのも、ちょうどコロナが終息したばかりで、参加者が少なかったためです。
多くの留学生は、コロナによって授業がすべてオンラインになった時点で帰国し、自国から授業を受けていました。
学校での授業が再開されてからは、学校近くのシアターを使用して卒業式が行われているようです。
卒業式は、各コースによって日時が分かれていることがあります。
また、5月に行われる卒業式がメインではありますが、12月にも行われます。
控室では生徒一人一人に先生方からククイのレイをかけていただきました。
また、友人や家族からたくさんのレイをクビにかけてもらって、ほとんど顔が見えないような生徒さんも見かけました(笑)
受付を済ませると、自分の名前の書かれたカードを手渡されます。
これは、卒業証書を受け取る前に、名前を読み上げる人に手渡して読んでもらい、壇上に上がるというシステムなのです。
コロナ開けということもあり、来賓の挨拶はビデオ上映、学校長の挨拶などもかなりシンプルで、簡素化されていました。
日本と違う点と言えば、日本の卒業式の厳粛で緊張感漂う雰囲気とは違い、卒業証書の授与で壇上に登った時には、会場から大きな声援がかけられます。
Woo hoo! yeah! woooow!
また、教授や他の先生方もハイテンションで、「Yaaaay! Congratulations!」と叫んでくれます。
これが日本とは大きく違う点ですね。
ちなみに当日手渡されるのは、本物の卒業証書ではなく、本物は後日受け取ります。
卒業式の後
式が終わると、外で先生方と話したり、家族や友人たちと写真を撮ったりします。
プロのカメラマンによって撮影してもらうことができるブースも用意されていました。
私は、お仕事をさせていただいたカクタスガーデンで記念にパチリ!
学生によっては、ビーチなどの自分のお気に入りの場所に行って写真を撮ったりもします。
また、時にはクラクションを鳴らしながら街じゅう車を走らせて、卒業のアピールをしたり、友人や家族を遠くから招待して盛大にパーティを開いたりすることもあります。
頑張った学生の表彰
各コースの優秀な学生3名が卒業式前にメールで発表されます。
そして、卒業式当日に最優秀学生1名が発表されます。
なんと、私もその候補の1人に選ばれました!
残念ながら、最優秀は逃しましたが、50代で留学して卒業時にこんな素敵な賞を頂けるなんて、思ってもみませんでした。
年齢は関係ない!人はいつからでも、何者にでもなれる!
自信を持っていいんだよ!って頭をポンポンってされた気がしました。
今日のまとめ
今日は、ハワイのカレッジの卒業式の様子をシェアしました。
多少の違いはあると思いますが、たいていのアメリカの大学や短大はこのような卒業式風景を見ることができると思います。
ちなみに、映画などでよく見る「卒業後に角帽を一斉に空に向かって投げる」あのかっこいい儀式、特に決められているわけではないんです。
「愛と青春の旅立ち」・・・いい映画だったな~!
私も卒業式の日、どこかのグループが投げているのを見ました。
素敵でした。
在学中は、ホームワークや予習、テスト勉強に追われて忙しい日々でしたが、いざ卒業となるとやはり寂しいものです。
ちょうどコロナ禍だったこともあり、在学中のほぼ2/3がオンラインだったのはとても残念でしたが、無事卒業することができてホッとしました。
いっしょに卒業した友人の数人は、物足りないのか再入学しています。ウラヤマシイ( ^ω^)・・・
コミュニティカレッジはすべての人に開かれた学習の場であるため、いくつになっても勉強する意欲さえあれば受け入れてくれるのです。
「勇気一瞬、後悔一生」
このブログで、皆さんの「気になってたアレ、ちょっとやってみようかな?」を引き出せたらいいなと思います。
じゃあ、またね👋